シンガポールの罰金はなぜあるの?ガム・ポイ捨てなど一覧を要チェック

この記事では、シンガポール旅行に行く前に確認しておくべき罰金内容を解説するとともに、罰金がなぜ適用されるのか、旅行者でも適用されるのか、実際に支払ったケースについても詳しく紹介します。

2026年9月23日に、シンガポールの罰金制度に新たな罰則が追加されました。「シンガポールの罰金一覧(観光客が特に注意したい行為)」をご確認ください。

シンガポールの罰金はなぜ厳しい?

シンガポールの罰金制度が厳しく、高額な理由は、秩序を重視する国家方針と、違反行為に対する強い抑止力を持たせるためです。「軽微な違反も含めて社会規範として徹底的に守らせる」ことが目的です。

公共の場での喫煙、電車内での飲食、ポイ捨てなど、日本では注意で済むような軽微な行為でも、シンガポールでは罰金対象になります。この背景には、限られた土地に多くの人口を抱える都市国家として、ルール遵守を徹底する必要があるという事情があるのです。

シンガポールのNEA(国家環境庁)のサイトには、「シンガポールは清潔で魅力的な都市として知られています。NEAは、その評判に恥じないよう重要な役割を果たしています」と記載されています。報告内容を見ると、厳しいルールを定めることで違反件数が減り、町がきれいに維持されていることがわかります。

国が街中を徹底的に監視

テレビ東京系「世界の給与明細」で紹介されていた情報ですが、シンガポールには現在、9万台以上の監視カメラがあり、2030年には約20万台が設置される予定です。カメラを増やしたことで犯罪の抑止にもつながったようです。現地の人は、「治安面で安心だから監視されても気にならない」と言っていました。自由より秩序を優先した管理体制によって国が発展したと言えます。

びっくりしたのは、たった1か所に10台近くのカメラが設置されていることです。これには、見逃さない!という本気度が伝わってきます。国の管理体制が徹底しているおかげで治安も維持されています。

このため、シンガポールでは、どこにいても見られているという意識を持って行動しなければなりません。旅行者であっても禁止事項の違反は、在住者と同じく対象となります。うっかりした行為で観光することがないよう注意しておく必要があります。

シンガポールの罰金一覧(観光客が特に注意したい行為)

シンガポールでは、町の至る所で「FINE $〇〇〇」という看板を見かけます。FINEとは、罰金という意味です。

シンガポールの罰金制度は、違反内容ごとに細かく定められており、行為によって罰金額が大きく異なります。

S$=シンガポールドル(1S$=約123円、2026年9月時点)

ごみのポイ捨て S$300(約37,000円)~
信号無視の横断など S$50(約6,100円)~
喧嘩で怪我をさせる行為 最高で懲役3年または約62万円の罰金S$5000、またはその両方
鳩にえさやり S$10,000(約125万円)
ガムの販売・輸入・製造禁止 最高S$200,000(約2500万円)または3年の禁錮刑
MRT車内・駅構内での飲食 最高S$500(約61,000円)
バスでの飲食・迷惑行為※1 最高S$500(約61,000円)
バスでの汚損行為・危険行為※2 最高S$5,000(約610,000円)

2026年9月23日から、バス関連の新しい規則が適用開始となりました。

※1 他の乗客に迷惑や不快感を与える行為(座席に足を乗せる、大音量でオーディオを流すなど)、ゴミを捨てる行為、バス車内での飲食など

※2 他の乗客に障害や危険を与える行為、バス車内やバスターミナルでの汚損行為(掃除が必要になるほど汚す行為)など

シンガポールに慣れていない人にとって違反行為すべてを覚えるのは大変ですが、「公共のものを汚さない」「迷惑をかけない」という基本を忘れずに行動すれば、たいていの違反は避けられるのではないでしょうか?ただ、日本人にとって一番危ないのは、MRTやバス車内でうっかりペットボトル飲料を口にしてしまいそうなこと、だと思いました。

個人的に言うと、子どもが小さいとき吐きやすい子だったため、よく嘔吐物で車や玄関、リビングなどを汚されたという経験があります。赤ちゃんの嘔吐についても公共物を汚すことになってしまうので、小さい子を連れていくときは、事前に対処法を頭に入れておくことをおすすめします。

ガムに関する罰金には要注意!

特に、ガムの高額な罰金が気になりました。ガムを吐き捨てると町が汚れ、清掃コストがかさむため、ガムの販売&海外からの持ち込みは1992年から禁止となったようです。もっと詳しく知りたいと思い、「Singapore Statutes Online」に掲載されている条文を確認したところ、初犯と再犯で罰則の内容が異なることがわかりました。

初犯:最高S$100,000または最長2年の禁錮刑、またはその両方

再犯:最高S$200,000または最長3年の禁錮刑、またはその両方

旅行者向けサイトや個人ブログなどで、うっかりガムを持ち込んだ場合はS$500程度だとか、S$10,000といった記述が見られることがありますが、これは公式の法令に基づく金額ではありません。税関の運用としては没収程度で済むケースが多いとされているようですが、この条文のとおりに厳しい罰則が適用されるかもしれないことを理解しておく必要があると思います。

ポイ捨ての取り締まりが強化されている⁉

シンガポールのNEA(国家環境庁)では、2026年1月から6月にかけて、ポイ捨て違反約5,300件に対して罰金を科しました。このデータは、旅行者と居住者で分けられていませんが、清潔さを改善するために特定の場所で集中的に取り締まりを行ったようなので、旅行者だからといって罰金を回避できるわけではありません。

日本の場合、渋谷では2026年6月から、ゴミのポイ捨て違反に対して2,000円をその場で徴収するようになりました。

シンガポールでは初犯の場合でも、S$300(約37,000円)という大金なので、特にティッシュやレシートのゴミには注意しないといけません。最近は慣れてきましたが、私の場合、外出時にはゴミ袋を持参してゴミは持ち帰るようにしています。

食事後のトレイ返却にも注意を!

NEAのサイトによると、ホーカーセンターにおいても取り締まりを行っているようです。食事後は必ずトレイを指定場所に返却し、テーブルの上もきれいにしないといけません。シンガポールでは罰金制度が浸透しているため、2026年度は違反件数や警告件数が激減しています。

日本ではフードコートで、テーブルの上に使用後のウェットティッシュやゴミを置きっぱなしにして退席する人がときどき存在します。このような人がシンガポールで同様のことをすると、楽しいはずの時間が台無しになってしまうかもしれません。

サンダルは罰金対象?

シンガポールの罰金についてよく調べていたら、サンダルは罰金の対象かどうかを調べている人、気になる人が多いことがわかりました。結論から言うと、「サンダル着用で罰金」という法律は存在しません。ただし、寺院や高級レストラン、ホテルのラウンジなどでは服装マナーやドレスコードが定められていることが多く、サンダルだと入店を断られる(入場拒否される)可能性があります。

シンガポール=「罰金大国」というイメージが定着していることもあり、「サンダルは罰金?」「サンダルは違法なの?」という誤解が昔からあるようです。英語圏においても「Is it illegal to wear sandals in Singapore?」(シンガポールでサンダル着用は違法なの?)という質問がSNS等で何度も投稿されているようなので、同じような心理になることが興味深かったです。

罰金を実際に支払うケース

一般的な軽微なポイ捨て違反の場合、NEA(国家環境庁)のサイトには「初犯はcomposition sum S$300」と明記されています。これは、裁判を避けるための処理として、その場で即時和解金としてS$300(約37,000円)が科せられるということです。つまり、違反チケットが発行されるので、その場ですぐ現金で支払うということではありません。

このため、偽の取り締まりを装った詐欺には注意してください。

ポイ捨て違反の場合は罰金が適用されていることを公式サイトで確認できますが、その他の違反については件数の発表を確認できません。また、「日常的に軽微な違反が多発する分野」では、罰金を実際に支払うケースよりも口頭注意で済むケースが多いという記事も見かけます。

個人的に思うのは、ふだんの行動で、自分だったらどのケースが危ないかな?と事前確認し、それに対して注意すればいい!だけではないでしょうか。

事前確認を怠ると、「罰金があるなんて知らなかった!」と後悔することになります。だいぶ前の私の経験ですが、イギリスの鉄道では乗り越し清算ができないということを知らず乗り越しをして、実際に高額な罰金を請求されました。本当に、知らなかったでは通用しないことを実感しました。

おわりに

シンガポールの罰金制度は世界中で知られていることですが、内容がアップデートされているので、最新情報をチェックして、公共の場でのルール遵守を心がけることが重要です。

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