デスバレーをよく知らない人へ – 過酷だけじゃない見つけた魅力

2026年9月19日(土)にテレビ朝日で「世界一の街に1カ月住んでみた」デスバレー編が放送されていました。気温50度を超える灼熱の場所として有名なデスバレー。

簡単にいうと、芸人が挑むエンタメ番組というより、感動的なドキュメンタリー番組のようでした。

この記事では、住民はどのようにして生活しているのか、観光客はなぜ行くのか、そしてデスバレーの魅力など、テレビ番組を通して知ったデスバレーについて紹介します。

「目次」から気になるトピックに飛ぶことができます。

デスバレーはどこ?どんなところ?

デスバレーはアメリカ・カリフォルニア州とネバダ州の境界付近にある広大な砂漠の国立公園です。「死の谷」という名前の通り、灼熱の環境が広がっていますが、実は多くの観光客が訪れ、周辺の集落には地元の人々も生活しています。デスバレーへ向かう旅行者の多くは、ロサンゼルスまたはラスベガスを出発地にします。

出発地 車での移動時間
ロサンゼルス 約4時間半〜5時間半
ラスベガス 約2時間〜2時間半

まず、デスバレー周辺には、複数の集落があることにびっくりしました。番組で紹介された街は、ラスベガスから車で1時間半のアマゴサ・バレー。デスバレー国立公園へ向かう観光客は、行きか帰りに、この街に宿泊すると安心できます。

デスバレー周辺の生活ってどんな感じ?

番組の1か月生活では、ドクターヘラクレスのしんじさんがブドウ農園のお手伝いをしたり、現地の方と交流したり、国立公園の絶景を見に行ったりする姿が紹介されました。番組では、過酷ロケに参加するための面接が行われたようで、そのときドクターヘラクレスのしんじさんは、「アメフトを長期間やっていたので、耐える根性はあります」的なことを言っていました。

実際、しんじさんはドロップアウトしたいようなことは何も言わず、ひたすら作業の手伝いをし、暑くて辛いだろうけど思いっきり笑顔でコミュニケーションをとっていました。

デスバレー周辺の生活を見て驚いたこと

砂漠なのにブドウ栽培&ワイン造り

→ 水道はなく井戸水を利用してブドウを栽培していました。砂漠でもブドウを栽培できるとは新たな発見でした。

暑さより乾燥のほうが辛い⁉

→ しんじさんは、暑さよりも乾燥に苦しんでいました。乾きすぎて喉を痛めたり。日焼けとともに乾燥で皮膚も痛そうでした。確かに日本人は乾燥には慣れていません。私の場合、目の渇きが心配です。

缶ジュースが膨張!

→ 倉庫に置いていた缶ジュースが高温で膨張していました。日本でいうと、真夏の車内のようです。

仕事中に飲む水は2ガロン(約7.5リットル)

→ 乾燥のため汗が素早く蒸発してしまうので水分をたくさんとらなければなりません。

砂漠のオアシスは激アツ温泉

→ 水浴びと思いきや、水は46度を超える熱さ。それでも地元の人は慣れているようで平然としていました。

朝と夜の気温差が激しい!

→ アマゴサ・バレーの気温は日中45度前後ですが、早朝との気温差が20度にもなります。灼熱の日中から一転して、朝晩の気温は25度~30度くらいまで下がるため、朝夕の涼しい時間帯に作業を集中させたり、夜間に活動したりするという生活パターンが定着しています。

調べたところ、デスバレー中心部とアマゴサ・バレーの標高差は約800mになるので、気温にも差があることがわかりました。デスバレー中心部の場合、夜間でも気温が30度後半のときもあり下がらないようです。

住民のことを考えると、夜間に気温が20度台まで下がることを知れて安心しました。デスバレーの気温について詳しくは、こちらの記事もご覧ください。https://tv-program.site/deathvalley2-248

砂漠なのに馬、カメ、猫…生き物がいる

→ かつて人に飼われていた馬が野生化し、いまも砂漠で暮らしているのです。冬は川が現れ、夏には涸れてしまいますが、残された草木のおかげで馬たちは生き延びています。

砂漠のリクガメは水分を蓄える能力があり、雨が降ったときにまとめて水分を摂取して、それを1年以上かけて使うことができます。動物も灼熱の環境に適応して生息していることがわかり、生命力を実感しました。

星空に感動!流れ星の数もすごい

最も感動したのは、星空の美しさです。無数の星や天の川が広がっていました。 砂漠は光害が少なく、空気が澄み切り、大気が乾燥しているため星がはっきり見えます。流れ星も頻繁に観測できるほど。日本の田舎のエリアでも、こうした星空を見る機会はまずありません。過酷な環境だからこそ見える景色が、ここにはあります。

地元コミュニティの結束力が支える日常生活

地元住民たちは、互いに支え合う関係を築き、ボランティアもコミュニティの一員として機能しています。リサイクルショップに並ぶ商品は、すべて地元の人からの寄付によるものです。それを地元の人が買い、その売り上げが、近くの高齢者向け施設の運営費にあてられます。この地域で生まれ育ったという女性は、「ここから離れるつもりはない」と語り、地元に貢献したいという思いを持っていました。農園オーナーが案内してくれた地元の人たちは皆、不自由な暮らしに文句を言うどころか、望んでこの土地に暮らし、助け合って生活しています。

これを見て、気温35度に耐えられないからと避暑地に行きたがっていた自分が、少し恥ずかしくなりました。

砂漠という過酷な環境では、個人の力だけでは生活が成り立ちません。限られた人数だからこそ、一人一人の役割が重要になり、そのぶん信頼関係も深まっていくのだと感じました。

番組を見て思ったこと

「なんで砂漠に住むの?住めるの?」と、最初は興味本位で見ましたが、はじめて知ること・感心すること・びっくりすることが多くあり、何より生きる力を感じられた、ものすごく心に残る内容でした。

この番組で、「ドクターヘラクレス」しんじという芸人さんをはじめて知りました。テレビに出ている芸人さんが、目の前にある罰ゲームのような嫌な状況を笑いで表現する(文句を言う)という行為をしんじさんはしておらず、常に向き合い、受け入れていました。

番組が終わるころには、個人的にファンになったと言っても過言ではありません。根性はもちろん、コミュニケーション力もあるし、テレビで引っ張りだこになってもいいのでは?と思うほどです。

今まで私は、デスバレーという恐ろしいネーミングだけで、デスバレーをマイナスなイメージにとらえていましたが、この土地を知ることでポジティブな感情に変わりました。

補足情報

デスバレー国立公園の魅力は?観光する目的は?

暑い砂漠をわざわざ訪れるには、何か魅力があるのだろう、と思い「米国国立公園局」のサイトなどを調べました。簡単に言うと、以下の絶景ポイントなどで色彩豊かな大地をドライブやトレッキングで楽しむことができます。

圧倒的スケールの塩原と砂丘の絶景 – 塩原とは、巨大な湖が蒸発した結果、濃縮された塩が厚い層で残ったもの

アーティスト・パレット – アーティスト・ドライブ沿いの丘陵地帯。鉱物により、赤・黄・緑・ピンクなど虹色に彩られた斜面が広がる絶景ポイント

ザブリスキー・ポイント – 水の浸食で形成された自然の造形美を見渡せる展望台。日の出や日没の鑑賞スポットとして知られる絶景地

デスバレー国立公園は、地球のダイナミックな歴史や大自然を体感できる場所です。多くの観光客がなぜ訪れるのかわかりました。特に、冒険家にとってデスバレーは「訪れるべき場所」に違いないはずです。

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