フィリピンは平均年齢25歳!リアルな給料事情と急成長する経済

2026年7月5日に放送されたテレビ東京系「世界の給与明細」では、フィリピンの給与事情や暮らしぶりが紹介されました。貧困層から富裕層までのリアルな給料と、発展を遂げているフィリピンの今を知ることができます。

フィリピンの平均年齢は25歳!若い人口が経済成長を支える

日本人の中には「フィリピンは貧しい国、物価が安い国」というイメージを持つ人も少なくありません。しかし、首都マニラを訪れると、その印象は大きく変わります。

街には高層ビルが立ち並び、アジア最大級のショッピングモールや大型カジノが集まるなど、経済成長を肌で感じられる光景が広がっています。

その背景にあるのが、平均年齢の若さです。総務省統計局「人口推計(2024年10月1日現在)」によると、日本の平均年齢は約49.9歳。これに対してフィリピンの平均年齢は25歳。

日本と比べると約25歳も若く、働き盛りや消費意欲の高い世代が人口の中心を占めています。そのため、国内市場にも勢いがあり、経済成長を後押ししているのでしょう。実際に、私がフィリピンへ行ったときも、街を歩いている人の多くが若者だったことがとても印象に残っています。

参考までに日本とフィリピンの大型店舗を比較してみました

SMモール・オブ・アジア(マニラ) 約1,000店舗
SMシーサイドセブ(セブ最大級) 約1,000店舗
イオンレイクタウン(日本最大級) 約700店舗
ららぽーとTOKYO-BAY(千葉) 約440店舗

店舗数だけ見ても、フィリピンの大型モールのスケールは圧倒的です。私はSMシーサイドセブに2回行ったことがありますが、迷子になりそうで怖くて、幅広く歩き回ることはしませんでした。ちなみに、SMシーサイドの横にあるオーシャンパークは、フィリピン最大の水族館です。最大級の施設が隣り合っているので、そのスケールには圧倒されます。  

フィリピンのリアルな給料事情

番組では、富裕層から貧困層まで、さまざまな職業の給与が紹介されていました。

企業同士の仲介 約240万円/月
貿易会社 約135万円/月
フィットネストレーナー 約53万円/月
カジノスタッフ 約11万円/月
レアジョブ英会話講師 約10万6,000円/月
看護師 約8万円/月
マッサージ師 約5万3,000円/月
重機エンジニア 約5万円/月
雑貨店スタッフ 約3万円/月
インターネット回線設置 1件約800円
レストラン店員 日給約1,840円
タホの販売 すべて売れると1日約4,000円

※タホとは、温かい豆腐にシロップとタピオカを加えたフィリピンの定番スイーツです。

紹介された給与を見ると、高収入を得ている人がいる一方で、約半数は低所得層に属しており、職業や働き方による収入格差の大きさが印象的でした。十分な貯蓄ができず、生活費を補うために借金を抱えている人も多いようです。

それでも、街では明るい笑顔の人が多く、どこか前向きな雰囲気を感じました。私がフィリピンを訪れたときも、時間に追われてせかせかと過ごすというより、自分のペースを大切にしながら仕事をしている人が多い印象を受けました。

もちろん生活は決して楽ではありませんが、その状況を悲観するだけではなく、自分なりに工夫して収入を増やそうとする姿勢が伝わってきます。経済的には厳しい人が多くても、人とのつながりや家族との時間を大切にする文化が、あの明るい笑顔につながっているのかもしれません。

 

フィリピンのラーメン価格は日本より高い!

番組では、日本発の人気ラーメン店「ラーメン凪」も紹介されました。

豚骨ラーメン455ペソ(約1300円)

東京の中華そば 平均約610円

価格だけを見ると、「フィリピンのほうが高い」「利用しているのは富裕層ばかりなのでは?」と思ってしまいます。

しかし、平均月収で比較すると、その印象は大きく変わります。

・日本の平均月収:約39万8,000円

・フィリピンの平均月収:約5万4,000円

この水準で考えると、平均的なフィリピン人にとって1,300円のラーメンは、日本人が約1万円のラーメンを食べるような感覚です。それでも店内は多くのお客さんでにぎわっていました。しかも、その多くは富裕層ではなく、月収5万~10万円ほどの中間所得層の人たちです。

日本人なら、ランチに1万円を支払うことには抵抗を感じる人が多いでしょう。一方で、フィリピンでは「高くても家族とおいしいものを食べたい」「今この時間を楽しみたい」という価値観が、日本よりも強いように感じました。

番組では、収入が少なくても借金をしながら外食やイベントを楽しむ人の姿も紹介されていました。もちろん、すべてのフィリピン人に当てはまるわけではありませんが、「将来のために我慢する」よりも、「なんとかなるさ」という強烈なポジティブさが感じられました。

私がフィリピンを訪れた際も、家族や友人と楽しそうに食事をする人が多く、生活にゆとりがあるというより、人との時間を大切にしているような印象を受けました。日本とはお金の使い方や幸福感の考え方が少し違うのだと感じ、とても興味深かったです。

フィリピン人は英語力を武器に海外で働く

フィリピン人の高い英語力は世界28位(出典:EF Education First 英語能力指数ランキング)

順位 国・地域 スコア
1 オランダ 624
2 クロアチア 617
3 オーストリア 616
4 ドイツ 615
5 ノルウェー 613
6 ポルトガル 612
7 デンマーク 611
8 スウェーデン 609
9 ベルギー 608
10 スロバキア 606
11 ルーマニア 605
12 フィンランド 603
13 南アフリカ 602
13 ジンバブエ 602
15 ポーランド 600
16 ラトビア 598
17 北マケドニア 595
18 ブルガリア 594
19 ケニア 593
20 ギリシャ 592
21 ボスニア・ヘルツェゴビナ 591
22 ハンガリー 590
23 チェコ共和国 582
24 マレーシア 581
25 セルビア 578
26 アルゼンチン 575
27 ザンビア 573
28 フィリピン 569

※日本は96位(スコア446)で「非常に低い」レベルに分類されています。

フィリピンでは約8割の人が英語を理解できるといわれています。フィリピンで仕事を見つけるのが難しいため、その高い英語力を生かし、多くの人が海外への出稼ぎを希望しています。

特に人気の就職先として紹介されていたのは、ヨルダンやサウジアラビアなどの中東諸国でした。番組で印象的だったのは、海外就労の申請機関に多くの女性が集まっていたことです。夫婦では女性が出稼ぎで海外へ行き、その間、旦那さんが主夫として子どもの面倒をみるようです。

また、49歳の男性は電気技師としてアイルランドへ渡り、フィリピンでは日給約1,000円だった収入が、現地では約3万4,000円にまで増えたそうです。その結果、約740万円をかけて家族のために3階建て(2LDK)の家を建て替えることができました。

番組を通して強く伝わってきたのは、「自分のためではなく家族のために働く」という考え方です。宗教や家族を大切にする文化も、この価値観に大きく影響しているのではないかと思いました。

おわりに

フィリピンというと「物価が安い国」というイメージが持たれていますが、番組を見ると、その印象だけでは語れないことがよくわかります。若い人口に支えられた経済成長、高級ショッピングモールや大型カジノの建設、そして英語力を武器に世界で活躍する人々。フィリピンは今、大きく変化している国なのだと実感します。

一方で、職業による収入格差は大きく、多くの人が家族の生活を支えるために海外へ働きに出ています。家族を第一に考える価値観には、日本とは異なる文化を感じると同時に、温かさも伝わってきました。旅行先としてだけでなく、一つの成長する国として、これからも注目していきたいと思います。

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